今回はW杯を控えている日本代表の現状と未来について、自分なりにまとめて書いていきたいと思います。
①パリ世代の台頭と変わらない采配
A代表の親善試合の中、裏で行われていたU-23アジアカップ。U-21メンバーで挑んだ日本代表は3位とまずまずの結果を残しました。
そんな中でも藤田(横浜・F・マリノス)、細谷(柏レイソル)、鈴木彩艶(浦和レッズ)、鈴木唯人(清水エスパルス)等は非常にクオリティの高いプレーを見せ躍動。さらに馬場、山本(共に東京ヴェルディ)等も存在感を示すなど個の質は素晴らしいものがありました。
またチェイス・アンリ(シュツットガルト)、松木(FC東京)等もプレー自体は荒かったり出場時間の短さもありましたが、話題になるくらいの高いポテンシャルを見せており、パリ世代の選手も良質なタレントが揃っていることが分かりました。
ただ問題は監督にあり、全試合を通じて再現性の高いプレーが皆無(=落とし込みされていない)で個のクオリティに頼るばかり。更に修正も当たった試合は韓国戦のみで、しかも交代選手の頑張りがあったことでの成功とA代表とそれ程変わらない状況でした。
かつて鹿島でAFCチャンピオンズリーグを制した実績を持つ大岩監督ですが、行っていることは森保監督とそれ程違いは無く、このままでは始まって間もない、時間が無い等の言い訳が出来る期間が過ぎた時に、森保監督と同様の批判に晒されることになるかと思います。
選手は台頭していくも監督は変わらない。今後大幅にアップデートしてくれる可能性を信じたいですが今の所期待は出来なさそうです。
②徐々に増えていく現場の不満と衝撃的なインタビュー
そしてカタールW杯に向かう日本代表も徐々に現場の不満が散見されるようになりました。
・オリンピック後の田中碧の「11対11では勝てない」「1対1をし続けている」発言
・堂安の招集外になった際の皮肉ツイート
・三笘の攻撃戦術の不足さを指摘するインタビュー
等、決して批判的ではない事は前提ながら徐々に不満が溜まっているのが分かる言動を選手達が起こしています。
そんな中衝撃的なインタビューが、、、
先日ブリーフィング取材で行われたJFA反町技術委員長は圧倒されたブラジル戦の内容を尋ねられると、
「数字上では互角に戦うことができた。見劣りはしていなかった。」
「やはりポゼッション率を上げないと厳しいんじゃないかという結論だった。」
「GKとCB2人、アンカーの遠藤航、ここのひし形を使ったビルドアップがボディーブローのように効いた。」
等と何年前の話なのかという理論を展開。
予め予定にあった為分析し考える時間は十分にあり、最も話題にしやすい議論でもあった為本音である可能性は高く、田嶋会長、森保監督に加えて反町技術委員長も日危機感の無さ、そしてアップデート不足が露呈されることとなり、正直田嶋会長政権では日本サッカーの未来は暗いと言わざるを得ません。
更に先日森保監督は戦術三笘を肯定、、、。拙いですね、、、。
③人材の選択肢の広さと抜擢の基準
それではどんな人材を登用すればいいのかというと、まずは国内外の人脈の広い人物が望ましいです。
理由を挙げると現状田嶋会長はハリルホジッチ監督解任の件で外国人監督の登用は実質不可能な状態で、オールジャパンを掲げていることで今後も就任する可能性は極めて低く自ら選択肢を狭めていると言えます。また抜擢の基準も競技面では無く、西野監督、森保監督を続けて代表監督に添えていたことから自身のイエスマンを重用する傾向にあります。
それでも結果や収益面に対してをきっちり残す優秀な人物であれば独裁で問題は無いですが(レアルマドリードのぺレス会長等)、田嶋会長が残したのは国際タイトル無し&内容面にも不満のあるサッカー、合わせてアウェー戦を地上波で流せない等散々たるもので、W杯後に監督交代及びJFA組織全体の見直しは必須事項となっています。
個人的にはJリーグにも精通(国内にも優秀な監督はいます。)、W杯の難しさを誰よりも知り尽くし柔軟性も持ち合わせる岡田副会長の就任がベターかと思いますが、、、実現は極めて難しそうですね。
余りにも私情が絡んでいるとしか言えない人事、そして現代サッカーへの適応が全くできていない知識面のアップデートの無さ。いくら選手が良くてもJFAがこの有様では未来は暗く、早急な変化が必要であると思います。
では
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