今回は主にプレミアリーグで話題になっている「財務違反」について書いていきます。
①一気に降格圏に
プレミアリーグは昨年11月に収益性と持続可能性に関する規則(PSR)に違反したとしてエバートンに勝ち点10の剥奪処分を決定。後に6に減らされたのですが、結果的に一気に降格圏に落ちてしまう事に。
さらにノッティンガムが同様の規則に反したとして勝ち点4を剥奪され、こちらも降格圏に落ち現在は異議申し立てを行っている状況。
また現在プレミア昇格圏に位置しているレスターも同じ違反で起訴され、仮に昇格したとしても勝ち点がマイナスの状態でスタートする事が現実的になっており、最近次々とプレミアリーグで財務違反による処分が決定しています。
正直財務違反はクラブの経営力の無さによるもので自業自得と言わざるを得ませんが、ここまで立て続けに処分が決まってきているこの流れは驚きでもあります。
②静かな冬に
このプレミアリーグの本格的な動きにより、多大に影響したのは冬の移籍市場。今冬にプレミアリーグの20クラブが補強に費やした資金は総額1億£(約187億円)と8億1500万£を費やした昨シーズンの8分の1と一気に鈍化。
その内チェルシーが約3億£と大暴れしていたものの、それでも5分の1になる等各クラブは慎重な姿勢を取っています。
今季からUEFAが新たに規定した、UEFA主催の大会に出場するクラブは収入の「90%」までしか選手やコーチの人件費(移籍金を含む)に予算を充てることが出来ない規則。そして若手の台頭や夏の補強が上手くいったことでお金を使う必要性のあるクラブが少なかったのはありますが、それにしても余りにも露骨な金額(過去13年で2番目に低い金額だそうです。)となっており、各クラブが規則を強く意識しているのが分かります。
正直1億€クラスの補強が連発していた近年の流れを考えるとエンタメ性には欠くことになりますが、クラブの今後を考えると健全経営に向かおうとするのは良い兆候となりそうです。
③「大本命」はこれから
しかしこの流れは止まることなく現状は前オーナーの支払いが証明されていないチェルシーと、過去に115もの違反で起訴された「大本命」マンチェスターシティが今後処分が下される可能性があります。
チェルシーの場合は前オーナーの疑惑であるので不憫な状況ではあるものの、シティは以前から指摘されていたもの。かなり時間はかかるもののフェアに経営しているクラブに対しての平等性を考えても、白黒はきっちり付けて欲しい所です。
最悪の場合リーグ降格だけではなく「追放」の可能性もあるだけに今後も追っていきたいと思います。
プレミアリーグで立ち続けに起こっている財務規定違反の処分。財政難に深刻化し消滅するクラブもあるだけに健全経営に向けてしっかり取り組んで欲しいです。
では
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